いよいよ

 春学期の通常業務が来週の月曜日で終わる。専業非常勤時代をふくめると、この仕事について12年になるが、今年度ほど楽しみながら講義にのぞめたことはなかった。ひと昔前には、「講義終了まで、残りX週」などと、コスモクリーナーを待つ人類のような心持ちでいたこともあった。
 いろいろとままならない事案もあるが、この感覚を忘れぬよう、またはりきりすぎて空回りしないよう、努めていきたい。とにかく、研究あっての教育、教育あっての研究だろう、と。前任校のボスがはなむけにくださったことばを噛みしめる、木曜日の夜。