ユメ叶ウ

 20歳前後の未来ある学生と過ごしていると、さまざまな刺激を受け、また勇気づけられることがある。
 昨日の講義では、学生から「とある賞に応募した小説が入選した」との吉報を受けた。前期の頃から「そうかな?」とも思っていたのだが、やはり将来の夢は小説家になることなのだそう。担当している科目は、学術的な文章表現のスキルを身につけることに的が絞られているため、直接的な援護ができたとは思えない。ただし、その吉報を伝えてくれたということは、少なからず背中を押すくらいの役には立てたのかもしれない。そうであればいいなと、勝手な想像をふくらませる。
 周囲にハジメノ一歩を踏み出すひとがいると、嬉しいだけでなく、自分も頑張らねばと気合いがはいる。いやはや、めでたい。