遅々延々

 「台風」と「暴風警報」のセットでなければ休講にならないこと知り、肩をがっくり落としたまま大学に向かう。「大雨警報」や「洪水警報」などが束になってかかっても、無理なものは無理。
 大阪府の南部ではなかなかの降りっぷりだったようで、3講時終了間際、14時25分(講義終了5分前)に到着した学生に遅延証明を手渡される。「電車が遅れていなければ間に合ったか」と問えば、そのとおりだと言う。手にした紙片に目をやると、確かに「1時間以上」というところに○印がつけられている。「荒天とわかっていれば少し早めに家を出るとか、そういう対処はできなかったのか」ということばをグッとのみ込んで、一応のところ了承した。
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 使用されないままで放置されていた幽霊校舎が、突然、閉鎖されていた。どうやら本腰をいれて改修することにしたらしい。ただ、そこは控室から各校舎へとつながる渡り廊下の中継地点でもあったので、今日のような天候だと不便なことこのうえない。特に、テープレコーダを教室に持ち込まれる語学関係の先生方などは、重い荷物と傘の差しようにかなり困っておられたようである。せめて夏期休暇のあいだに取りかかるとかできなかったのか。
 この不便は再来年まで続くらしい。苦苦。