過積載的

 久方ぶりに風呂屋町にあるニュー・デリーを訪れる。春頃に来店して以来か。その時はスタッフがおらず(辞めてしまった?)、オーナー・シェフ(インドの方)がひとりで切り盛りしていた。さすがに忙しそうで、サーヴィス低下もやむなしといった雰囲気が漂っていた。
 ところが、今日はバイトの女性が、厨房にも男性(インドの方)が増員され、相変わらずの繁盛ぶり。ひと安心。また、スタッフが増えるだけでなく、スープやサイド・ディッシュなどがマイナー・チェンジしている。いろいろなところに「成長」がみられ驚く。特に、ナン。隣席の子どもが叫んでいたことばがすべてを物語っていた。


「お母さん、このナン大きすぎる」


 子どもにとって大きいだけでなく、大人にも十二分に大きい。その証拠に、後から入店した肉体労働に従事しておられるとおぼしき殿方たちも、「このナン、半分でええわ」と言っておられた。
 ヴォリュームいっぱいで、安くて美味しい。恐るべし、ニュー・デリー。