喜楽と哀

 ゆえあって、あるテクストの研究史を辿っている。
 研究史についてまとめられた文章は事実確認のようなものなので、読んで面白いと感じることは(ほとんど)ない。が、意外にもわくわくさせられる。喜、楽。
 一方、同じ雑誌の投稿論文を読んで、わくわくするどころかなんとなくしょぼんとしてしまう。哀。
 できるならば、前者のような文章が書ける人になりたいと願う。