クラガエ

 演習が×5だと書いた翌日、他の演習から移動したいという申し出があった。明日が履修登録の変更日で、悩みに悩んだのだそう。どうやら春学期にかぎり教職関連の必修科目(中学校のみ)と演習の開講時限が重複していたようで、すでにウチを選んでいた学生もそのことで悩んでいたという。むむむ、教務上の問題だったか。
 とくに配慮すべき科目はないとのことで時限を決めたのだが、中学のみの必修だから対象から漏れたのだろうか。気のつけようがないものの、次年度からはどうしたものか。

第1週目

 本務校に着任して5年が経ち、6年目のシーズンがはじまった。担任を務める2年次生はすっかり大学に馴染んでいるにもかかわらず、作品研究の発表順を決める際、(担任のくせに)学生の名前が出てこない。顔も個性も把握しているのに、名前だけが出てこない。耄碌ということばを実感する。
 本年度は卒論×3(西鶴・秋成・馬琴)と演習×5。希望者が減少傾向にあるのは気がかりだが、それぞれ総数がすくない学年なので仕方がないという面もある。
 子ももうすぐ2歳になる。そろそろ通常運転の感覚を取り戻さねばねばねば(遅すぎィ)。

第1週目

 3月、本務校に着任して(あるいは人生において)はじめて担任を務めた学生たちを見送る。入学した当初にはアメフラシの力を遺憾なく発揮していたが、いつしか学生たちのハレのパワーに押されるようになり、さいごの日は快晴に。これまでにも卒論を指導した学生を見送ってきたが、やはり担任の学年は感慨もひとしおで、嬉しくも寂しい思いを処理しきれないまま卒業式のいちにちが終わった。
 10日後、あらたな学生たちを担任として迎えるも、4年前と同様、アメフラシの力が炸裂する。入学式、学科オリエンテーション、新歓合宿と、新入生と会う日は決まって、雨。さらには1年次開講の講義初回は嵐のような雨で、今週もすでに雨の予報が出ている。
 ☆☆☆
 今年度は担任バブルも落ち着き、3年次の演習・4年次の卒論演習ともに6名の学生を指導する。
 卒論は西鶴×3・秋成×2・近松×1。演習を入口にして卒論のテーマを選ぶという意味で、それなりの成果を得ているともいえる。それぞれのテーマを発展的な内容にするためには、さらなる工夫が必要。

綿屋文庫

 俳人与謝蕪村享保元(1716)年の生まれで、来年で生誕300年、また、天理大学附属天理図書館は昭和5(1930)年の開館で、本年で開館85周年となる。そこで、10月19日(月)から11月8日(日)まで、同館2階展示室において、開館85周年記念展「俳人蕪村―生誕三百年を記念して」が開催される。同館が所蔵する綿屋文庫のなかから45点が展示され、10月31日(土)13時からは「蕪村句稿の世界―夜半亭の楽屋―」と題した関西大学の藤田真一先生の講演会が予定されている。
 こうした展示が講義時間を利用して学生たちと観覧できるのは、本務校ならではの魅力である。事前にお願いをすれば、司書の方の解説つきで観覧することもできる。今回も学生たちを連れて行こうと、計画している最中。

復帰ノ日

 産前産後および育児休暇が終了し、本日より職場に復帰した。
 初日は卒業論文の指導で、半期の不在を詫びた後、各自、夏期休暇中の成果を報告してもらった。こちらの想定以上に作業を進めている学生、なかなか筆が進まないかわりに内定まで漕ぎつけた学生など、さまざま。いずれにしても、春学期のデータのやりとりによる指導だけで大半の学生がしっかり組み立ててきたのだから頼もしい限りである。全員が提出できるよう、最後まで気を抜くことなく、頑張ってほしい。
 自身は、今週末からのシルバーウィークも挟みつつ、2週間ほどかけてもとのリズムを取り戻したい。

新譜日和

 発売日前日にはタワーレコードから届いていたものの、日々の生活に追われ、放置したままだった。ようやく今日、通しで聞くことができた。

日本

日本

 前作とはまた違ったテイスト(ややキャッチー?)で、仏滅&大安ナイトに行けなかったことが悔やまれる。しばらくは〈子>音楽〉なので仕方ないやいやい。
 ☆☆☆
 育児休暇も残すところ25日、すでに自転車操業になりそうな予感……。