講義再開

 講義期間は先週末から再開されているが、自身が担当する講義は本日が立ち上がり。
 3年次生の演習では、春学期に引き続き、作品ごとに担当者を決め、先行研究を調べ、問題点を発見し、批評・解釈するという作業をおこなってもらう。秋学期は江戸期後半の文学作品のうち、それぞれ先行論文数が100本以内のものをセレクトした。おそらくはじめて読むであろう作品(なかにはすでにいろいろ読みこなしている学生もいるが)から、学生たちはどのような問題点を見つけ出すのか、いまから楽しみである。
 1年次生以上が対象の講読は、60名を超える学生が登録しているようで、演習ではなく講義スタイルで進めていくことにする。今回は『西鶴諸国はなし』を取りあげ、西鶴の話しのパターンをみていく予定。講義の冒頭で、高校までの古文・古典の授業で江戸時代の文学作品を読んだ経験があるかどうかを尋ねたところ、片手ほどの学生しか手を挙げなかった。このような状況で、この時代の作品が面白いと思わせるような講義をおこなわければならないのが、プレッシャーだったりする。
 ともあれ、今期も奮励努力の所存。