修羅ノ場

 締切、である。来週の金曜日、15時、に。そう、卒論の。1分たりとも遅れてはならない、のだ。
 などと、指導する側が混乱していてはいけない。
 本務校の卒業論文は、万年筆使用の手書き&誤字はマス目サイズの紙を切り貼りし修正する、という方法で作成しなければならない。下書きをワープロで完成させたとしてもそれで終了ではなく、むしろそこから過酷な作業がはじまるのだ。読み手にとって、焦って書かれた文字よりも余裕をもって丁寧に書かれたそれのほうがよいに決まっている。まだ下書きに四苦八苦している学生たちだが、今週末には書き終えるはず。
 研究日は許してもらうとして、来週の木曜日までは研究室を提供し、彼らにつきあう所存。先日の学会レポも書きたいが、そのような余裕はなさそうである。