初週雑感

 本日で秋学期初週を終えた。意外に楽だと感じるのはまだガイダンスの段階だからであって、次週以降、如何にしてよい講義を組み立てるか腐心する日々がはじまる。
 今期は基礎ゼミナールに替わり、作品研究がはじまった。グループでの発表を課すのだが、どこまでのレヴェルを要求するかすこし思案している。また、演習では古典文学を図像化した挿絵の解釈について発表してもらう。古典作品の出版状況を勘案しつつ、可能であれば江戸時代後期の教養の一端をあぶりだすところまでいってほしいと思う。
 前任校までのキャリアからみて、今年度からはじめて担当したゼミの運営が目下最大の課題である。春学期にある程度の方向性がみえてきた分、いろいろ試みながらまとめていきたい所存。