幸甚ナリ

 昨夜の拡大会議は多いに盛り上がり、会場はそのままで2次会に突入。帰宅に3時間ほどかかるため、1次会のみで失礼した。残念無念。
 ☆
 席上、今年度の講義に関する雑感や次年度への改善点を、全教員が述べる時間がもうけられている。こうした場で話しをするのが非常に苦手で、なぜか毎回、早くに順番がまわってくる。結果、気の利いたことのひとつも言えないでいる。他の先生方は笑いをとったり、感動を与えたり、オチまでもがあったりする。毎年、「ホンマ、下っ手クソやなぁ」と猛省しつつ、来年こそはと誓うのだった(でも忘れる)。
 ☆
 その最中、次年度の近世ゼミ希望者が増加したと、担当のH川先生からお話しがあった。次期3年生ということは、昨年、自分が担当していた学生たちである。20名の定員を超えたため、選抜試験をおこなったとのことだった(結局、辞退者があり、希望者全員が受講できるようになったらしい)。
 中学・高校までの国語や古文の授業で、近世期の文学作品が取りあげられる機会はきわめて少ない。そのためか、大学で近世文学を研究しようと考える学生も多くはない。そのような状況で、いきなり難解なことを教えるよりも、学生が近世文学を「おもしろい」と思えるよう、工夫をしながら講義をおこなってきた。
 今回の希望者増加がその成果なのだとしたら、これほど嬉しいことはない。ただ、学生たちの今後を見届けることができないのは、非常に残念なことである。陰ながら応援したい。