緊張の時

 昨夜、懇親会の帰りに、聖護院付近から府庁あたりまで丸太町通をふらふらと歩いた。呑み会帰りのサラリーマンよろしく、家で待つ家族に土産を買って帰ろうと店を探すも、閉店しているか無くなってしまっているかで、なかなかめぼしいのが見つからない。結局、バス停?つ分(正確にわからない)を歩き、府庁前にあるポワン・プール・ポワンでケーキを購入する。閉店間際、滑り込みセーフ。
 後はバスで円町へ向かい、嵯峨野山陰線に乗り換えた。
 ちょうど空席があったので座り、同じく斜向かいの席に座られたご夫婦の横顔を見て、ハッとする。第2の師だ、と。お声をかけて挨拶をし、とりあえずケーキを自分の席に置いて、嵯峨嵐山までお話をする。待ち合わせをしてもこうもうまくはいくまいと思わせる遭遇で、師のお元気なようすを知ることができた。
 緊張はしたが、貴重な時。
 歩かずにさっさとバスに乗って帰宅していれば会うことも叶わなかった。汗だくになった甲斐があるというもの。