悲喜交々

 かつて同門の先輩から「良い知らせと悪い知らせがある。どちらが聞きたい?」とだけ記された賀状を賜ったことがある。数週間思い悩んだ末、「はじめから知り得ないことだったと諦めるので、どちらも知らせないで」と電話をかけた。すると、受話器の向こうからけらけらと「本気にした?」だと。おお、したさ。したとも。
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 昨日と今日とで、悪い知らせと良い知らせが届く。どちらも良ければいうことはなかったが、逆に入れ替わっているよりダメージは少なかった、と思う。良い知らせは、ただ単純に嬉しい。人生楽ありゃ苦もあるさ。苦ばかりだとちと困るがね。