文章問答

 添削である。目下の課題は、説明文を添削して返却するという作業。可及的すみやかに処理せねばならないのだが、これがなかなかに厄介なのだ。
 生まれ育った土地がたまたま上方だったことにちなむのか、あるいは個人的な資質の問題であるかはわからない。が、こういう作業をしていると、「ツッコミ」気質が遺憾なく発揮され、遅々として進まないのである。今週末は上田秋成の連続講演を聴講するつもりだったのに、これでは万障ありまくりではないか。
 「1枚に何分かかっとんねん」と、自らにツッコミをいれる素ボケがひとり。
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 師は、提出した論文を丁寧に(だが、独特のくずし字で)添削し、口頭で説明しつつ「わかる?」と念を押しながら教えて下さった。学問は「口伝ですのや」と、とにかく手をかけて下さった。おそらくそうした指導があったからこそ、亡くなられて久しい今でも(細々とではあるが)研究を続けることができているのだろうなと思う。
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 ただ、300人以上にそれは無理。