和顔脱力

 仕事のピークは毎木曜日にやってくる。午後の連続3コマのころには疲労がスリーセヴンでフィーヴァーしている状態だ。口は動き、顔は笑っていても、朦朧として意識がとんでいたりする。げに恐ろしきは、寄する加齢の波なりけり。
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 前期、木曜午後の講義は『日本永代蔵』を読んでいる。水間寺の借銭のところで、「聖観世音菩薩」を何と読むか問うてみる。いち早く挙手した学生の答えて曰く、「セイント☆カンゼオンボサツ」。
 疲労困憊の身は笑いの沸点も下がりがち。おおいに脱力する。座布団なら2枚ほど用意できるが、さすがに平常点は出せない。以後、ネタとして使わせてはもらおうと思う。