100も!

 かつて師は卒業論文のための「テーマを100、考えてきなさい」という試練を与え給うた。センミツヤならぬヒャクミツヤで、「100も考えたら3つくらいは使いものになるアイデアが出てくるだろう」ということらしい。さらに、「自身の力の80%に絞って論文を書きなさい」ともおっしゃった。「思考にもトリミングが必要」ということらしい。
 もちろん、凡夫ごときがこうしたことばを間に受けてはいけない。が、水面下で足をばたつかせつつも優雅に泳ぐ白鳥の姿を思えば、さもありなんと感心することしきり。