お土地柄

 そんな近くに、というような場所で見つかるのは土地柄によるものか。大学院の講義の一環で調査に行っていた頃が懐かしい。ま、週に1度は前を通っているのだが。

雲龍図」探幽の作品と判明 下京・興正寺、落款が一致

 真宗興正派は19日、本山の興正寺京都市下京区)所蔵の雲龍図が、江戸初期を代表する絵師狩野探幽の作品と確定したと発表した。探幽が数え年70歳で中風を患いながら描いた希少な図で、真宗教団連合が来春に市美術館で開く「親鸞展」での展示を検討している。
 雲龍図は縦115センチ、横202センチ。絹地の水墨画で、1671(寛文10)年の作品。雲間から頭が伸び、墨を散らして荒波のしぶきを表現している。
 図には「行年七十歳法印探幽圖之」の署名と落款がある。昨年3月、別件の調査で興正寺を訪れた三井記念美術館(東京都)の樋口一貴学芸員の目にとまり、同館所蔵の探幽の落款と同一と判明した。
 探幽が興正寺に送った書状に、手が痛いため花押を書かずに印を押すと説明した個所があり、署名の年齢と中風を患った時期とが一致した。
 樋口学芸員は「若いころの作品と比べて迫力が増している」と評した。 (京都新聞