映画怖い

 映画を観ることが苦手である。劇場ならば、2時間〜3時間ものあいだ中、じっと座っていることに絶えられない。もちろんDVD(VHSの方が馴染みがあるが…)も事情は同じで、カウチに縛りつけられるあの感じが苦痛でしかたがない。
 久しぶりに夕方からひとりで家にいる時間があったので、ついTVの電源を入れてしまったのがよくなかった。ブラウン管(液晶やプラズマではない)に浮かび上がったSteve McQueenの姿を確認したが最後、「THE CINCINNATI KID」を終いまで観てしまう。面白かった(格好よかった)からいいのだが、やらなくてはいけないことが山積しているだけに、後悔。相も変わらず、先には立ってくれない。
 つまりは映画が嫌いなのではなくその逆で、時も忘れて(意地でも)最後まで観てしまうことを恐れて「苦手」と感じているのかも知れない。君子じゃないけれど、危うきには近寄らないほうが絶対いいに決まっている。