プロやね

 遅い午後、改築プランと見積が出たとの連絡をうけ、うちから自転車で10分圏内の設計事務所へと向かう。
 古い商店街の一角、町屋改造型の店舗が併設されているその事務所にはいわゆるミッド・センチュリー系の家具が設えられ、いかにもな雰囲気を醸し出している。布張りのイームズ・チェアが小憎らしい。
 出てきたプランはプロが考えただけあって、流石のひとこと。キッチン・カウンターにモザイク・タイル、とか、思いつきもしませなんだ。ただ、住空間における演出的心地よさと、実生活における居心地のあいだには若干の隔たりがあるような気がする。はてさて、夢のSOHOはどんなかたちになるのやら。