京都のグ

 何故かいつも土曜日の夕刊を読み忘れてしまう。仕方がないので日曜日の朝刊に目を通す前にやっつける。今日もご多分にもれず。
 「マツモトヨーコの偏愛京都」。連載モノなのでこれまでにも見ていたはずなのだが、読んだ覚えが全くない(著者様、スンマヘン)。が、今回はグレゴリ青山(通称「グ」)との対談ということで、ふむふむと読んでみる。面白い。
 特に、グの著書にも紹介されている「はる」と「よる」の違いは、思わず「そうやねん!」と相づちを打ってしまう。つまり、表向き「〜しはる」と好意的なことば遣いをする裏には「〜しよる」という否定的な意味があるというもの。待遇表現としての敬意と軽卑とが表裏をなしているという凄み。これがいわゆる「いけず」の理念に通ずるのかと妙に納得させられる。ただ、そう自己言及する都びとのことばを鵜呑みにしてもいいのか、迷うところではあるのだけれど…。いわゆるクレタ人のパラドックスってやつか。
 今回の記事で知った「壬生界隈育ち」であること、そして現在は「亀岡人」であること。どちらもニアミスなのでニンマリする。

ナマの京都

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しぶちん京都

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