バタバタ

 留学生の講義は今日で終了。だからというわけでもないが、最後の15分間で「なんちゃって茶話会」を催す。富英堂の田舎饅頭とペット・ボトルのお茶(ちゃんと煎れたくても教室では無理なのだ)をふるまう。豆を甘く味付ける習慣がなかなか馴染めない、という意見あり。なるほどねぇ。
 各国の食文化について話しているうちに、ドイツ出身の学生が「ドイツではダイオーをお菓子作りによく使います」と言いだした。
 「ダイオー?」
 電子辞書を覗くと「大黄」と表示されていたので、「東アジアでは薬として飲みますよ」と返答する。ところが、調理法などを聞くうちに「茎が長くて、それを甘く煮」るらしく、それは「酸っぱい味だ」ときてようやく何のことか見当がついた。
 「ルバーブ!」
 そう西洋蕗のことだったのである。確かに、甘く煮るし、それを製菓にも使う。あれのことか(ちなみにルバーブは食用の大黄らしい)。
 そんな遣り取りをしつつ、あっという間に茶話会も終了。「佳いお年をお迎えください」を互いに言い合いながら、今年最後の講義が終わった。