策士の策

 久しぶりの文理研は、吉野にある菓子舗「こばし」のやき餅に、鳥取土産のシジミ型饅頭(味はほぼモミジ饅頭)、「六花亭」の十勝六花(ひとくち大のパイ菓子)が並び、さながら地方菓子見本市と化す。
 テクストはいまだアントワーヌ・コンパニョンのまま。「中庸」といいながらかなりの「保守」ではないか、との指摘があり、妙に納得する。どうりでハロルド・ブルームの語り口を思い出したわけだ(「偉大な作品」とか)。
 「意図」を保持するためには「作者」に死なれたら困る。といったところか。