酷暑遠足

 いつも通る歩道橋に設置された温度計の38度という電光掲示に、猛暑ぶりを再認識させられる毎日が続いている。土曜日は特に酷かった。
 そんな酷暑のなか、朝から近畿水環境交流会in伏見というイベントに参加する。京阪墨染駅に集合の後、琵琶湖疎水とインクライン〜清和水(料亭旅館清和荘にある井戸)〜七瀬川二層河川を見学。近鉄電車で移動後、御香宮神社、御香水〜魚三楼(鳥羽伏見の戦いの砲弾跡がある)〜西岸寺、油掛地蔵〜寺田屋と、伏見の街中を散策する。ごく近所なのでよく見知っているところもあれば、灯台下暗し、はじめて訪れる場所もあり、おおいに楽しむ。この時点で、着衣から塩が採取できそうなくらいの汗をかいていた。
 昼食後は月桂冠昭和蔵に会場を移す。京都大学防災研究所の中川一先生と月桂冠大倉記念館名誉館長の栗山一秀先生のご講演があり、たいへん興味深く拝聴する(栗山先生のお話はいつお聴きしても楽しい!)。また、近年、河川の環境保護を啓発する活動がさかんなようで、そうした団体の方たちからの活動報告があった。実は「カッパ研究会」という京都の水文化について考えるグループに所属しているのだが、同会の中心メンバーの方が短い時間をやりくりしつつきちんとPRしてくださった。
 その後、伏見夢工房にておこなわれた懇親会に参加する。さすが伏見、お酒が美味い。今回のイベントはS南大学工学部の澤井健二先生を中心に企画されたもので、同学部の学生たちも多く参加していた。聞けば、数年前に講義を受けたという学生も数名おり、いっきに酔いが醒める。
 普段は超室内派なので体力的な面に不安もあったが、なんとか無事に最後まで参加することができた。38度の炎天下でも、案外やっていけるものだ。