検討委員

 宇治川太閤堤跡保存整備検討委員会の初会合に出席した。各方面の著名な方々が列席され、たいへん恐縮する。おそらく、文学研究の立場にいる者がこうした委員会に参加する機会はまずないといってよいだろう。しかも、最年少であり、唯一人の女性(まだまだ登用率は低い)である。たんなる賑やかしにならぬよう、心して務めなければいけない。
 声をかけてくださった宇治市歴史資料館のS本さんに、近世期の地誌や絵図などにみられる当時の宇治川流域の景観がどのようなものであったか、私見を述べるよう依頼される。考古学、治水学、文化財保護などの専門的知識はほとんど持たないけれど、表象された景観をとおして何かいうことができればと考えている。とりあえず、文献調査、資料収集からはじめることにしよう。