徒然ノ記

 15日はNHK文化センター@京都の最終講座ということで、清水寺界隈を散策する。名所としてベタな場所であり、好天かつ季候のよい時期ということもあり、多くの観光客で賑わっていた。
 京都市街を一望するには、舞台よりも西門南脇のベンチ付近をお勧めしたい。御所以北は仁王門に遮られて見えないものの、船岡山に左大文字、愛宕山と裾野の嵯峨付近、双岡、西山連山、天王山、男山などをすべて望むことができる(しかも拝観料はかからない)。舞台から音羽の瀧までひととおりの解説を終え、最後に眺望とその背後にある政治性について、すこし「無謀な推論」をお話しした。
 前任校にいた時期、京都での仕事を維持できていたのはこの講座のおかげだった。当初は受講者数もわずかだったのを続けて開講してくださったNHK文化センターと、受講くださったすべての方々に、心より感謝申しあげます。
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 16日は義父母が主催する社交ダンスサークルのパーティの手伝いで、トレー4つ分の菓子を作り、受付をする。3度目ともなれば、それなりに率なくこなせたのではないかと思う。
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 気になった、今朝のニュウス()。
 新聞記事の最後でも触れられているが、助成金と定員に関わるニュウスが(一部)世間を騒がしていた時期と重なっている()。当時、非常勤として出講していた某大学でも、歩留まりを読むことの難しさや在籍する学生数の増加と助成金の問題が話題になっていた。その10年ほど前には消費者契約法の施行にともなう学納金返還訴訟()があり、さらにその10年ほど前(自身が受験生だった時代)にはAO入試が導入()されている。
 このような流れがつながっているかどうか検証できるほどのデータを持たないが、これからの時代、教育と研究だけでは乗り切ることができないということなのだろう。現本務校に着任が決まった時、前任校のボスが手紙をくださった。そこには教育、研究そして大学運営に努めよとの激励のことばが記されていた。