書類の山

 目下の懸案である科学研究費の書類作成に頭を悩ませる。参考になるかと思い、以前に申請した類似書類を棚の奥から引っ張り出してくる。
 日本学術振興会のPD採用時に提出したものであるが、なんとすべて手書き。当時は電子化がすすんでおらず、ワープロで文書を作成した後、書類の書式にあわせて印字するという手間が要求された。あまりにも面倒なので手書きの道を選んだのだが、書き損じと直しを繰り返すくらいなら多少の手間を惜しむべきではなかったのかもしれない。
 改めて読み返すと、その文章の下手さ加減に閉口する。これでホンマによう通ったな、とさえ思う。採用して欲しいという熱意だけは伝わったのか。とにかく、今回も熱意だけは他に負けぬよう、念のこもった文章を書くよう心がけたい。