メイニチ

 今朝、大学へ向かう京阪三条駅でのこと。特急を待ちながらどこで乗り換えるのか電子掲示を確認していたら、やけに背の高い男性が視界を塞いでくる。邪魔やなぁと思っていたら、彼は目をくりくりさせながら「N野さん」と声をかけてくる。「はて?」とよく見てみると、大学のサークルの後輩H野さんだった。珍しいこともあるもんやねぇと目を細めつつ、乗換駅の枚方までご一緒する。
 車中、近況や共通の知人たちの動向などを話していたら、急に「今日って、どんとの命日なんですよね」と切り出してきた。そうやったっけ、で、何年前? などと返しながら、今日が師の命日でもあったことを思い出す。どんとは10年前、師は7年前。共通点は何もない(あるとすれば同じ大学?)が、ふいに記憶が繋がったメイニチの朝。