回想日和

 今日は師の誕生日。
 でも、師はもういない。
 10年前の古稀には萬養軒でお祝いをした(といっても、ご馳走していただいたのだが…)。たぶん「一流」といわれるもののほとんどを、師は見せてくださった。それがいまの研究や仕事に繋がっているのだから、まさしく「身銭を切って」ご指導くださったのだと痛感する。
 今のすがたをみて、褒めてくださるだろうか。あるいは「あきませんのや」と窘められるだろうか。
 しばらく墓参できていないが、桜の咲く頃、会いに行ってみようと思う。