漫画三昧

 これだけ暇なのだからさぞかし読書が進むだろうねぇ。と、思っていたのだけれど、頭が痛すぎて本を持つだけで肩がチリチリする。頸のリンパ球も肉眼で目視できるし、触れると背骨みたいだ。
 それでも昨日あたりからは漫画ぐらいなら、と、寝床文庫の数冊を読了。
 飛騨地方で飼育される肉質の良い牛は、安福号(もとは但馬牛)というとうに亡くなった牛の功績が大きいという。いわゆる種牛で、その子孫の数割(全頭じゃない)が飛騨牛として流通した。
 ここ数日、この安福号の冷凍保存してあった細胞を使用したクローン牛がニュウスとして取りあげられていた。関係した近畿大学の先生が「冷凍庫にほりこんであった」と関西訛全開で説明されていたが、10年以上も前に無造作に「ほりこんであった」細胞からクローンができるというのだから驚きだ。ただ、ここで気になるのは、果たしてこうして生まれた安福号のクローンは、安福号であるといえるのか否か。難しいことはようわからんのやが、ね。

砂漠に吹く風(1) (ソノラマコミック文庫)

砂漠に吹く風(1) (ソノラマコミック文庫)

砂漠に吹く風 (2) (ソノラマコミック文庫)

砂漠に吹く風 (2) (ソノラマコミック文庫)

 シロッコ=ノビトとそのクローンたちの物語は残念ながら未完に終わっている。加えて、随分と古い漫画(発表された当時は羊のドリーが誕生した頃)ではあるのだが、いま読んでも面白い。また、クローン技術の問題だけでなく、オリジナルに対してコピーが抱える葛藤をうまい具合に絡めているのもいい。
 いまはあんまり難しいことを考えられるような状況にない(風邪で頭が痛い)ので、こちらの方がさくさくページが進む。 ダチョウってあんな顔してるんだろうか。