老後設計

 行くかどうか悩んだ末、せっかくなので上野千鶴子のご尊顔をば拝みに出かける。本日の講演内容が「おひとりさまの老後」関連とあって、ギャラリーは年配の女性ばかりという異様な雰囲気。若干、場違い。
 こういう話しって実は福祉の担い手になる若年層(こそ)が聴いておかなければいけないことのように思う。「あたしがこうして煽ってやってんだから、起業でもなんでもさっさとしなさいよ」なんてことはひとことも言ってはおられない。が、そうした老年層に滞留している資産を環流させる可能性の一例を(お節介にも)示してくれているのではないのか、と受け取れなくもない。
 だからといって、「おひとりさま」は富裕層あるいは準富裕層だけに許されている選択肢でしかなく、低所得者がはじめから除外されてしまっているのは如何なものか。「年収840万円」を「低い」と言い放ち、「数十万円〜数百万円の入居費+月額11万円」くらい「年金から捻出できる」っていうのだから、なんだかもう…。

おひとりさまの老後

おひとりさまの老後