漫画の咄

 萩尾望都だったらやっぱり『ポーの一族』でしょ、と仰っておられたのは出雲路修先生だ。好きすぎて、年表まで作られたと聞く。手塚治虫の『ブッダ』を修正したくて漫画を描きはじめてみたら、左向きは大丈夫でも右向きの横顔が描けなくて断念したとも聞く。ホントにお好きなんだなぁ、漫画。

半神 (小学館文庫)

半神 (小学館文庫)

 もちろん名作揃いなので何かひとつだけ選べといわれても難しいが、『半身』は外せないのだろう。ごく短い紙幅で人を揺さぶることができるその表現力に圧倒される。永井均は『マンガは哲学する』で絶賛し、野田秀樹は戯曲まで作ってしまった。
マンガは哲学する (講談社SOPHIA BOOKS)

マンガは哲学する (講談社SOPHIA BOOKS)

 SFなら『銀の三角』がいい。中学(高校?)時代、同級生のハセガワさんに借りてクラクラしたのを思い出す。
銀の三角 (1982年)

銀の三角 (1982年)