経済音痴

 高校時代に経済を担当していた教師は専門がケインズだったのだろう、教科書そっちのけで、『ケインズ―“新しい経済学”の誕生』をテキストに社会経済の仕組みを説き続けた(全く身についていないけれども…)。だから、アタマがケインズ経済学で止まったままだ。

ケインズ―“新しい経済学”の誕生 (岩波新書)

ケインズ―“新しい経済学”の誕生 (岩波新書)

 それでもこの人の名前くらいは知っている。

「今回の金融危機は、(1930年代の)世界恐慌に似ている」――。ノーベル経済学賞の受賞が決まった米プリンストン大学ポール・クルーグマン教授は13日、スウェーデン王立科学アカデミーの会場とつないだ電話会見で、金融不安の進展に警戒感をあらわにした。


クルーグマン氏はブッシュ政権への厳しい批判で知られる。イラク戦争前には、戦争で海外からの米国への投資が減ればドルは下落し、膨張する財政赤字の手当ても難しくなると警告。イラク戦争が長期化すると「ブッシュ氏は過ちを認めないまま、米国をさらに多くの泥沼へ導く人々とくっついている」と批判をさらに強めた。
(「朝日ドットコム」)

 この時期にこの人がノーベル賞を取るということは、とても政治的な力が働いているような気がする。と、稲葉振一郎も言っている。なるほど。