リハビリ

 非日常的な出来事が重なってあったので、なかなか頭が仕事モードになってくれない。集中力もないし、やる気もない。気晴らしに、身構えなくてよい本を読んでみる。

日本妖怪異聞録 (講談社学術文庫)

日本妖怪異聞録 (講談社学術文庫)

 出身地の市役所の前にある小さな橋。その橋のたもとには茨木童子の像が立っていて、適度にキャラクター化されたやぶにらみの小さな子鬼の由来を詳しく知らずにいた。なるほど、酒呑童子の家来で渡辺綱に腕を切られたあの鬼だったのかと知る。遠い昔に読んだ木原敏江の『大江山花伝』にも登場していたが、像の姿とは似ても似つかない描写であった。
大江山花伝 (小学館文庫)

大江山花伝 (小学館文庫)

 小松和彦の著作はむしろこちらのほうが印象的で、インパクトもある(気がする)。 共著者の内藤正敏が指摘する京-江戸の都市構造比較も(トンデモっぽくもあるが)非常におもしろい。